BUSINESS

建築設計業務

建築設計の事業内容

JR東海グループの建築設計事務所として、駅や車両基地などの鉄道
建築を中心に建築設計・管理業務を実施。
そのほかにも、駅内店舗や駅周辺の商業施設、JR東海グループ社員の働くオフィスビル、
社宅や集合住宅などの新設・改良・ リニューアル・耐震補強・バリアフリー化などの
設計も行っています。

地域の玄関口、
街のシンボルとしての駅

日々多くの皆様にご利用いただく駅は、交通結節点という機能のみでなく地域の玄関口であり、その街のシンボルとなるべきものであると考え、地域に根ざし皆様に愛される駅舎建築を志しています。
線路の上空を横断する自由通路と駅舎を一体化した橋上駅の設計を中心に、コンセプト・デザイン提案から基本設計・実施設計まで一貫して携わり、自治体やJR東海と協働し、より良い駅舎建築の設計に取り組んでいます。

鉄道建築で培った技術力をもとに
品質の高い成果を提供

鉄道建築では、鉄道の安全・安定輸送を守ることが最優先事項であり、列車の運行に支障が無い安全な施工を実現するため、多くの制約の中で設計を行う必要があります。また、その公共性の高さから、法令・鉄道関連基準の遵守、ユニバーサルデザインへの配慮など、どなたにも快適に安心してご利用いただける空間づくりが必要となります。
これらの経験で培った鉄道固有の技術力をもとに、多様化する顧客のニーズに真摯に対応し、品質の高い成果の提供に努めています。

新しい技術の導入、更なる技術力の維持・向上

東京-名古屋-大阪を結ぶリニア中央新幹線計画が動き始め、夢のプロジェクト実現に向けた更なる技術力の維持・向上に努めています。
また、大学との共同研究やBIM(Building Information
Modeling)の導入・活用にも取り組みをはじめ、今後の発展がますます期待される新しい技術・分野へ積極的に挑戦しています。

事業内容

建築物の調査、企画、基本設計、実施設計

意匠設計、構造設計、設備設計

建築物の耐震診断・補強設計

防災計画

店舗内装設計・管理 など

WORK FLOW 業務の流れ

顧客の要望にきちんと応えるため、確かな計画、設計、工事管理を行う。
その工程のすべてに、社員の責任感が宿っています。

基本計画

規模、施工条件、コスト、法令などの建物を設計する上での課題や条件を整理します。
顧客の要望をくみとりながら複数の計画案を比較検討し、目指すべき建物計画を策定します。

基本設計

基本計画をもとに建物のデザインや性能を決めるための設計を行います。
パースやCGを用いたデザイン検討や構造計算、設備計算など、実現する建物を具体化します。

実施設計

基本設計にもとづき、施工を行うための具体的な図面を作成します。
確認申請をはじめ、各種法令に定められた手続きを行います。

工事管理

設計図にもとづいて適正な施工がなされるように管理します。

ICT

多様なニーズに応える
ICTへの取り組み

当社は、土木のほかに建築の分野でも「BIM/CIM」を推進。
現在、企画・構想~基本設計での「BIM/CIM」標準化を進めており、
その後は実施設計さらに維持管理へと活用を広げていく予定です。
このワークフローの変化により、「設計の見える化」=「価値の見える化」を実現していきます。

BIMとは

コンピューター上の仮想空間に、3 次元のデジタルモデルとして建物を構築する。それが「BIM(ビム)(Building Information Modeling)」です。構築したデジタルモデルは「BIM モデル」と呼ばれ、建物の3 次元形状を表現するだけでなく、建物を構成する壁や窓といった部材ひとつひとつに属性情報と呼ばれる仕上や仕様の情報をもちます。つまり、コンピューター上に建物の「形」と「質」を表現する建物情報データベースといえるのです。このBIM モデルに蓄積された情報を設計から維持管理に至る建築プロジェクトのあらゆるフェーズで活用することで、建物ライフサイクル全体で品質・生産性の向上、円滑なコミュニケーションを図ることが期待されています。

設計品質の向上を図る、最新の建築設計ワークフロー

「BIM/CIM」を活用した建築設計において、設計者は3次元モデリングをベースに建物の「形」を考えます。ボリュームの大小・位置関係など2次元図面では認識しづらい内容も視覚的に捉えることが可能。構築した「BIM/CIMモデル」は、デザインレビューや干渉チェック、光・温熱等の環境シミュレーションなど多角的な検証に活用します。これにより、建物の「質」を可視化し設計根拠を明確にすることができるのです。

BIMのメリット

3D表現 3次元モデルリングをベースとした設計を行うことで、視覚的に分かりやすい表現となり、設計内容の理解が容易となります。

情報管理 データベース化された設計情報(室諸元・仕上等)から各種図面・リストを作成することで設計図書の不整合を低減します。

統合設計 各分野(意匠/構造/設備/土木等)のBIMモデルを重ね合わせた統合モデルを用いて干渉チェックを行い、分野間の不整合を低減します。

解析・シミュレーション 温熱環境や人の動きのシミュレーション、点群データによる計画地の状況把握など、各種解析を行うことで最適な設計とします。

空間体験 VR/AR等のビジュアライゼーションソフトと連携し、空間を擬似体験することでユーザー視点での確認ができます。

BIM/CIMによるコミュニケーション
“「価値」を判断材料とした意思決定”

「BIM/CIM」は、設計根拠を見える化するコミュニケーションにすぐれたワークフローであるため、関係者間の多様な議論を促します。また、計画初期から提案を分かりやすい形で提示するので、より具体的なイメージの共有も可能。このように、「BIM/CIM」によるワークフローが実現する「設計の見える化」とは、デザイン・性能・コストなど建物がもつ価値を判断材料とした円滑な意思決定を実現することであり、顧客にとっては「価値の見える化」となるのです。

BIM/CIMによるフロントローディング
“前倒し検討を促す設計プロセス”

一般に、設計の後工程になるほど修正や手戻りの影響は大きくなります。「フロントローディング」とは、これを防ぐために計画初期に労力をかけ作業を前倒しで進めることをいいます。「BIM/CIMに」よるワークフローでは「設計の見える化」により要望や課題の把握が早期に進み、検討作業の前倒しが可能に。未決事項や不整合を迅速に解決することで、後工程での手戻りを防ぎ、無駄コストの低減や設計品質の向上につなげることができます。

建築設計における
BIM活用

企画・構想モデル

企画・構想段階から3次元モデルを用いて設計し、建物配置・ボリュームを比較検討。地形や周辺環境を再現することで、景観イメージや部屋から見える風景など、より具体的なイメージを提案します。

デザインレビュー

「BIM/CIM」によるワークフローでは、自由なアングルのビジュアルでデザインの検討・提案が可能。常に最新の設計内容を反映したデザインイメージを確認することができます。

土木との連携

高架橋などの土木モデルと統合し、土木構造物を踏まえた建築を計画。それぞれの設計するモデルを相互に参照しあうことで、分野間での手戻りを防止します。

構造モデル

構造計画や耐震補強後の空間イメージも視覚的に把握することが可能。構造モデルからは躯体数量を常に確認でき、安全性と経済性を両立させる最適な構造計画へ導きます。

設備モデル

系統や種類によって色分けした3次元の設備モデルは、複雑に重なる上下の位置関係も立体的に把握できます。天井裏や床下などの狭隘な設備スペースにおける納まり確認に有効です。

ホーム空間の視認性検証

ホーム空間の3次元モデルは、お客様や運転手の目線での検証に有効です。サインの視認性や視覚の有無などユーザー視点での設計を行います。

シミュレーションとの連携

熱・気流などの環境シミュレーションにより建物性能の最適化を図ります。

点群データとの連携

3次元レーザー測量により取得された点群データは計画地や既設建物の状況を詳細に表現します。3次元に計測されたデータをもとに高精度な設計を行います。

VRによる空間体験

VRソフトとBIMモデルを連携することで、モデル内に自身が入ったように、空間の中を自由に歩き回ることができます。

CAREER PATH

成長までの流れ

  • 入社1年~2年目

    ・上司、先輩社員の業務のサポート
    ・簡易な直轄設計の実施

    配属部署の担当業務内容の理解
    設計手順の習得
    JR東海通信研修修了:建築Ⅰ、建築Ⅱ
  • 入社3年~4年目

    ・直轄設計のレベルアップ
    ・先輩と共に顧客へ説明の実施(対外的な打合せの増加)

    簡易な設計における設計担当者
    資格取得:一級建築士
  • 入社5年~

    ・担当業務内容の高度化
    ・担当責任者として顧客へ説明の実施 (先輩からの独り立ち)

    一人前の設計担当責任者