Case Study 事例集

関西本線 蟹江駅

関西本線 蟹江駅

伝統文化の継承を担う駅

蟹江町は名古屋市の西隣りに位置し、町内には6つの川が流れており、古くから豊かな水辺の景観を紡いできました。近年の住宅開発による人口増加等に対応するため、JR蟹江駅は街の南北を自由通路でつなぎ、駅へのアクセスの利便性を向上させることを目的とし橋上駅として整備されました。
蟹江町の玄関口として、ユネスコ無形文化遺産である「須成祭」を中心とした歴史や伝統文化を感じられる空間作りを目指しました。外観は須成祭の「巻藁提灯」をモチーフとした膜屋根を採用し、昼は内部に自然光を届け、夜は街に優しく浮かび上がります。自由通路には訪れる方を迎えいれる「須成祭のウェルカムウォール」や、旧JR蟹江駅木造駅舎の大梁を再利用したベンチを設け、交通拠点としてのみならず、歴史や伝統文化の継承の役割も担っています。

所在地
愛知県海部郡蟹江町
竣工年月
令和3年1月(供用開始)
当社業務
建築設計
受賞
鉄道建築協会賞佳作